SHIMANAMI KIKOUしまなみ紀行
牡蠣の旬は冬じゃない!?
春こそ美味しい〝海のミルク〟を求めて
冬の味覚と思いがちの牡蠣ですが、実は、春にすごくウマくなる! ってご存じでしたか? 冬の寒い時季に栄養をたくわえ、春の産卵の時季にまるまると太った牡蠣は、新鮮であるほどくさみやエグみがなく、苦手な人も食べられるようなクリーミーさになるのです。そんな牡蠣をしまなみでもご提供したい! というわけで、仕入れ部が呉・音戸へ行ってきました!
牡蠣イカダから引き上げられた短冊は、圧巻の高さと存在感! 熟練の漁師さんが力強くワイヤーをカットしていきます。
時刻は朝6時。あたりはまだ真っ暗な中、漁船は音戸港から沖へ。
このあたりは3つの海流がぶつかる海域なので牡蠣のエサとなる植物プランクトンが豊富で、滋味深い牡蠣に育つんだとか。
大きなイカダが何十個も。イカダ一つにつき約1トン(むき身)の牡蠣が揚げられるそう。
港にある牡蠣打ち小屋へ。中ではベテラン(最長で20年選手も!)の打ち子さんたちが。
道具も打ち子さんの手さばきも、歴戦の職人のそれでした。
食べ比べて試食。新鮮な牡蠣はポン酢が合う!
今回仕入れたカキをさくさくフライにしました!
【広島県】 音戸の瀬戸
古くから船乗りには海の難所と知られ、その海流の早さや複雑さから「清盛のにらみ潮」なる伝説も生まれた。昔は潮が引けば歩いて渡れたことから“隠渡”とも。3つの海流がぶつかり、魚の餌となるプランクトンが豊富にある。